あけましておめでとうございます。新たな年を迎えました。
初詣に行き、おみくじを引かれる方が多いと思います。

ところでこの「おみくじ」。占いの一種ではありますが、正しい引き方や見方・読み方、作法やマナーなどがあるのでしょうか?

神事にまつわることですので、正しい作法があるなら正しく理解して、今年一年をより良い年としたいものですよね。

おみくじは持ち帰る?ご神木に結んで帰る?どちらが正解?

初詣の時期、おみくじが大量に神社のご神木などに結び付けられている光景を見ます。
わけも分からず、周りの慣習に見習って、とりあえず木の枝に結びつけて初詣から帰ってきた、という方も多いのでは?

おみくじには、吉凶判断だけでなく、道標になるような教訓が書かれていたりします。
1年の運勢を占うわけですから、あとで見直したい、ということもあるのでは?

まずは作法、マナーがあるならば知っておきたいものですが、実際のところどうなのでしょうか?

おみくじは持ち帰っても問題ない(神社本庁より)

そもそも占いとは、物事の始めにあたって、まず御神慮を仰ぎ、これに基づいて懸命に事を遂行しようとする、ある種の信仰の表れともいえます。例えば、小正月などにその年の作柄や天候を占う粥占神事(かゆうらしんじ)や、神社の祭事に奉仕する頭屋(とうや)などの神役を選ぶ際に御神慮に適う者が選ばれるよう「くじ」を引いて決めることなど、古くから続けられてきました。「おみくじ」もこうした占いの一つといえます。

「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。また神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです。

雑多なサイトがある中、最も信頼できると思われる神社本庁のサイトから引用しました。

・おみくじは、吉凶にとらわれるのではなく、生活の指針とすること
・木に結びつける人が多いですが、持ち帰っても問題ない

ということですね。私の場合、大吉で良いことが書いてあるときは1年間財布にしのばせていたりしました 笑

さらにおみくじの保管方法としては、

持ち帰ってキャビネットの上など、部屋の目につきやすいところに飾っておくと良いでしょう。

神社の木に結んで帰ってくるのはお勧めできません。

また、お財布の中にいれている方もたまに見かけますが、せいぜい入れても、その日だけですよ!

そうなんですね~。私もお財布に入れておくタイプでした w
教訓とするものなので、目につくところがいい、ということなのでしょうね。

おみくじの吉凶の順番は?

吉凶の順番は、個人のブログなどでは「吉」の位置の主張が人によって違っていたりします。

例えば、
「大吉→中吉→小吉→吉→半吉→末吉→末小吉→凶→小凶→半凶→末凶→大凶」
と書いてある記事もありますし、

「大吉、吉、中吉、小吉、半吉、末吉、凶」

との主張もあります。
私自身は、後者だと思っておりました。

これは、神社のおみくじの規格によるものかと思います。というのは、神社によってはおみくじに吉凶の順位が書いてある場合があるのですが、その記述が神社によって違うからです。

「大吉・吉・中吉・小吉・凶」が基本

「大吉・吉・中吉・小吉・凶」が基本だが、吉を小吉と末吉の間としたり、区分けを増やして「大吉・吉・中吉・小吉・半吉・末吉・末小吉・平・凶・小凶・半凶・末凶・大凶」とする神社も存在する。

近年では書かれている運勢が「大大吉(大々吉)」や「大大凶(大々凶)」がある寺社もある)の吉凶の語で書かれる。みくじ箋の吉凶の量の比率は、神社仏閣によって様々であり、近年は凶を減らすところもある。ただし、吉凶よりも運勢の説明で何が語られているかが大切であるとされる。

出典 http://ja.wikipedia.org

Wikipediaによれば、「大吉・吉・中吉・小吉・凶」が基本とあります。

こちら今は記事が削除されていますが、神社本庁にもそのような記述があったようですので、全国の神社のおみくじの基本ということになります。

バリエーションとして、末吉、大凶はよく見ますよね(大凶は見たいものではありませんが・・・汗)。
また、吉の位置を小吉の下に置いている神社もあるようですので、注意が必要ですね。

氷川神社(埼玉県さいたま市大宮区)の場合のおみくじ吉凶の順番

氷川神社のおみくじは50番、13種類の吉凶がある

氷川神社のおみくじには順位はつけておりません。
運勢は比べるものではないということと、
「吉凶相交」のように心がけ次第で今後の運勢が変わる物がある事などがその理由です。

吉凶相交、向吉、凶末吉、初凶末吉など聞きなれない運勢が多い

氷川神社のおみくじの特徴のひとつに運勢の種類の多さがございます。
1番から50番まであり運勢は

・吉凶末分 ・吉 ・平 ・小吉 ・末吉 ・凶 ・凶向吉 ・大吉
・吉凶相交 ・向吉 ・凶末吉 ・初凶末吉 ・吉平 ・平吉

全部で13種類あります。
その中で50番中、最上のおみくじと書かれているのは、ある特定の「吉」です。

つまり氷川神社では、単純に相対的な良い、悪いではなく、初め凶だが末に状況が好転するという意味合いの「初凶末吉」や、「向吉」といった、未来志向(笑)の運勢が書かれています。
運勢も心がけ次第なんでしょうね。

初詣は氷川神社で祝詞をいただいたのですが、おみくじは引かなかったので、次回お参りした際に引いてみたくなりました。

個別の運勢の読み方と運の引き寄せ方

これまた、神社によって違うのですが、おみくじには個別の運勢が書いてありますよね。

おそらく若い女性では「恋愛」、男性では「金運」が気になる代表だと思いますが、おみくじって独特の分類があります。

例えば、「失物(うせもの)」。
あまり、気にしてませんよね?これは文字通り、失くしたもの、の意味だそうです。

「待人(まちびと)」。
これは、運命の人だとか、人生の転機になる物、といった意味です。
人によって思い浮かべる物は違うと思われますが、その自分の解釈が重要です。

おみくじを引く意味というのは、神からのメッセージを自分で咀嚼し、思い当たる準備をするということですから。

仮に、一番下の「凶」が出たとすれば、運勢はこれから上がる、という解釈ができます。派手に行動せず、来るべきチャンスに備えて、例えば勉強するとか、力を蓄えておくといった解釈をして行動すれば、運を最大限に活かせるでしょう。

伏見稲荷には「大大吉」がある

おみくじで「大大吉」なんて引いたら嬉しいですよね~
しかし向大吉、凶後吉、までくると天気予報みたいで、なかなか複雑 笑

伏見稲荷は我が家から遠いですが、一度参拝したいものです。